健康ジャーナリズム

わたしは、『民間療法のウソとホント』の中で、健康情報を発信している健康雑誌を批判しました。
かつて『壮快』の創刊時に在職し、編集者としてイロハを教わりました。当時の編集長には、編集方法や企画の立て方を徹底的に仕込まれ、その後の編集者人生に決定的な影響を受けました。
しかし、幾多の変遷を経たと思いますが、『壮快』を見ていると、すべてが荒唐無稽とはいいませんが、内容に信頼が置けるものが少ない感じがします。
そして、民間療法や健康食品を流行らせよう流行らせようとしています。かつての発行元の現社長の会社の紹介を見ると、それがよくわかります。雑誌ですから、売れなければ成り立ちません。
しかし、取り上げる民間療法や健康食品に対してどのような検証を行っているのでしょう。
健康雑誌の嚆矢として、健康情報を取り上げる責任はどこにあるのでしょうか。
出身雑誌を批判することに抵抗がありましたが、テレビ、ネットなどで健康食品の宣伝を見るたびに、こうした流れをつくった健康雑誌、健康情報も検討してみようと思ったのです。
医学ジャーナリズムというジャンルの中で、民間療法や健康食品などの健康情報をきちんと検証しているとは思えません。
わたしが試みたのは、論文検索という方法ですが、これがいい方法だといえないかもしれませんが、いまのところ、信頼がおけると思っています。
ご批判をお待ちしています。
『民間療法のウソとホント』で、健康ジャーナリズムのあり方に一石を投ずることができれば、幸いです。