治療法はないのか

友人や知り合いに、末期がんといわれた人がいる。
がんには初期からはじまって進行するステージ(段階)があり、それぞれに伴って治療法がある。しかし、末期がんや再発がんの場合、治療法は少ないのが現実である。
場合によって医師は、もうこれ以上の治療法はありませんという。
しかし、このときの医師のいう治療法は、オーソドックな西洋医学では治療法がないということで、ほかに治療法はないわけではない。
わたしは、『民間療法のウソとホント』のなかで、健康食品をはじめとして民間療法を試すがん患者が4割以上いるというデータを紹介した。
なぜ4割もの患者が民間療法をやってみようと思うのか。
そこには、現代西洋医学だけを信奉し、他の治療法を頭から否定する医師がいて、患者の気持ちを理解しようとしていないからではないかと述べた。
西洋医学だけではなく、さまざまな治療法を試してみたい、と思って、医師に相談しても、患者の気持ちをくんでいろいろと調べてくれたり、共に闘って(がんばって)いきましょうという姿勢を持つ医師が少ない。
ホスピスを進めるか、在宅で最期を迎えるための方法を指示するか。
それ以外の方法を探りながら、患者が元気になるように考えてくれる人(医師でなくてもいいが)がほしい。
いのちを助ける、病気を治す医療だけでなく、患者を支える医療が求められている。


ところで、健康食品や民間療法は、まさに玉石混淆で、論文になっているものも少ない。
論文になるには、それぞれの学会での検証が行われ、いちおう確かなものだけが掲載されるのである。とくに、ヒトでの検証が重要だが、こうした検証が行われていないものが多い。
日本だけでなく、海外の論文サイトに当たって調べてみることをお勧めしたい。
『民間療法のウソとホント』でも、少しこうした検索をしてみた。参考にしてください。