新しい年を迎えて

今年の年賀状はあけましておめでとうという言葉を使わないものが多かったですね。
わたしのものを紹介しておきましょう。


新しい年がきました


昨年は、当たり前の毎日が、とても貴重なものだということを思い知らされました。
あけましておめでとうというのを誰もがためらうような年のはじめですが、それでも新しい年はやってくるのです。新しい一歩を踏み出す気持ちで、気を引きしめて歩きはじめたいと思います。
昨年は、健康雑誌に長年かかわってきたものとして自己批判を含めて『民間療法のウソとホント』(文春新書)を書きました。
昨年から、からだの中でとても重要な働きをしているのにないがしろにされている歯をテーマに本を書いています。今年出版の予定です。
「自分のからだは自分で守る」をスローガンに情報発信を続けていく所存です。
新しい年が皆様にとりまして、よい年となりますようにお祈りしております。
2012年元旦



本当に昨年は、たいへんな年でした。今年は、よい年になることを願います。


じつは、 年のはじめに何を話そうかと思っていましたが、身につけていたいものという話をしたいと思います。
昨年震災が起きたあと、被災者のみなさんは着のみ着のままで避難されたわけですが、高血圧や糖尿病といった慢性の病気を持っている人が薬を家に置いたまま持たずにきてしまったために、病院に薬をもらいきた人がたくさんいました。
薬の種類がわかればいいのですが、どんな薬を飲んでいたのか、かかりつけのお医者さんも津波のために流されてしまっています。
薬の選定からはじめ、たいへんだったそうです。
できれば薬は10日分ぐらい、常に持ち歩くようにしたいと思います。
どんな薬を飲んでいるのか、自分でも調べてメモに書いておいて常に持ち歩くことも必要です。薬は名称だけでなく、何ミリグラムという表記までしっかり記録しておきましょう。薬の容量を知らせてもらえば病状の進行具合がある程度わかります。
わたしは携帯電話のメモに入れておくことにしました。
携帯電話は、いつも持ち歩いています。
非常用持ち出し袋の中に薬や薬のメモも入れておくのもいいでしょう。



昨年、震災後の医療支援に入っているお医者さんと話す機会があったのですが、口の中を清潔保つために歯ブラシが非常に重要なのですが、直後1週間2週間は食べものの供給はあったのですが、歯ブラシまでは供給されませんでした。
水も満足になかったので、歯磨きどころではなかったと思いますが、口の中を清潔に保っておくのは、肺炎の予防にも有効です。
震災後に亡くなった人の半数は肺炎が原因といわれています。
口の中をきれいにしていれば、かなり割合で肺炎が防げたのではないでしょうか。
専門的には口腔ケアといいますが、自分でできることがかなりあります。歯を磨くのもその一つです。
歯磨き粉を使わなければ、水はいりません。唾液が出てくれば、ずいぶんきれいになります。
歯ブラシまで思いつきませんでしたが、なるほどと思いました。
歯ブラシを持ち歩くことも必要かもしれません。
昨年の暮れに取材で東京に行ったとき、ホテルのエレベーターに乗り合わせた女性が、食後には電動歯ブラシで必ず歯を磨くといっていましたから、歯ブラシを持ち歩くことは珍しいことではないようです。
新しい習慣として、歯ブラシを持ち歩くのはいいですね。



それにもうひとつ、首に何か巻きましょう。
これはわたしがしている健康法のひとつですが、首にマフラーやスカーフを巻くと、からだが温かくなり、冷え症が防げます。
からだの冷えを防ぐことは、健康法のいちばんです。
冬だけでなく、夏でもバンダナなどで首をまいて置きましょう。
わたしは、夜寝るときにはタオルを首に巻いて寝ています。首が温まり、多少肩こりにもいいような気がします。
首巻きについては、先日ブログで紹介しましたから、そちらをご覧ください。



みなさんにとってもいい年になりますように、
お祈りしています。