自分を幸福にすること

楽しい。
楽しい人生を送っているか。
人生は楽しいか。
楽しい人生とはどんな人生なのか。
そんなことを考えています。
昨年の暮れ、友人宅で開かれたパーティで、自分自身が幸福だと思うことが大切だ、その幸福感は伝播する、という話をしました。
自分だけが幸福でいいのか、と問われ、あなたの感じている幸福はまわりの人に必ず広がっていきます。ですから、まず、自分が幸福だと思うことがいいのです、と答えました。
それから、幸福とは、楽しい人生とは何か、を考えてきました。
そして、自分自身を楽しませることができなくては、人を幸福にすることはできないのではないか、と思っています。
自分を楽しませる。
まず、そこから。


そのときのパーティで出会った人がいます。はじめてお目にかかりましたが、今年に入って、その人の家の新築披露に招かれました。
いまわたしが住んでいるところでは、家を新築すると、近所の人やお世話になった人を新しい家に招いてごちそうする習慣があります。
一度お目にかかっただけなので、と遠慮をしていると、ぜひともきてほしいといわれ、行ってきました。
じつはその家の建築にかかわった人も知っていたので、興味をありました。
家を建てることは、一生のうちで何度もすることではありません。もちろん、お金もかかります。
わたしを招いてくれた人は60歳代で、ご主人も亡くし、お子さんはいますが、ひとりで生活しています。
そういう人が自分のために家を建てたのです。
家なんか建てないで、そのお金を持って子どもたちといっしょに暮せばいいのに、とまわりの人からいわれたそうです。
子どもと暮らしたら、孫の世話をさせられるでしょう、友だちを呼びたいと思ってもなかなかむずかしい。だったら、自分の思うどおりになるように家を建てた、といっていました。すごいな、本当にそう思いました。
彼女はいいます。ひとりで暮らせるうちは、ひとりで生きていきたい。この歳になっても、いろいろな人で出会えることがわかったし、自分が楽しいと思うことがあるから、それを続けたい。
わたしに、自分だけが幸福になってもいいのかと訊いた人です。
わたしがその幸福感はまわりに伝わるからといわれて、元気をもらったというのです。
人を幸福にするには、まず自分が幸せにならなくては。
彼女から、学ぶことがたくさんありそうです。