糖化について

食事の準備は整い、食卓につきました。
何から食べはじめますか?
まっさきにメイン料理の大好きお肉から? 
まずご飯を軽く入れてからメイン料理にとりかかる?
それとも。
からだにいい食べる順番があります。
最初は野菜から食べましょう。
野菜から食べるには理由があります。それは食物繊維を含んでいるからです。
小腸に食物繊維があると、糖質(炭水化物から繊維質をのぞいたもの。ご飯類や麺類、カボチャ、ジャガイモなどのイモ類にも多い)が入ってくると、食物繊維が糖質を包み込んで吸収を遅らせてくれます。
糖質が単体で入ってくると、ブドウ糖に分解され、糖として素早く吸収されていきます。血糖値が高くなります。
血糖値が高くなると、糖を取り込もうとするインスリンも分泌されます。血液中の糖が急激にふえると、インスリンも必要となり、インスリンを分泌している膵臓が疲れ果て、糖尿病になるわけです。
血液中の糖の上昇がゆっくりなら、インスリンの分泌も急激になりません。
食物繊維を前もってとることが糖の吸収を遅らせてくれるのです。
最近、血液中の糖がたんぱく質を結びつき、AGEs という物質ができ、血管に動脈硬化を推進させることがわかりました。糖化といいます。
糖尿病になると、網膜症といって、網膜に走っている毛細血管が出血しやすくなり、失明にいたる病気にかかることが多くなりますが、これもAGEsの影響ではないかといわれています。
糖化は、心筋梗塞脳梗塞アルツハイマー病とも関係していることがわかってきました。
糖尿病も怖いですが、糖化を防ぐために、野菜から食べるようにしたいものです。
次いでよく噛んで食べると、食べものがゆっくり胃や腸に入っていきますから、ゆっくり食べることも心がけましょう。