うれしい反響

先週発売の週刊文春5月31日号に「あなたと家族ががんになったとき読むべき10冊」という原稿を書きました。
以前、がんの本を企画したとき、治療法の解説や体験談はたくさんあるが、がんといわれた人や家族が元気が出てくる、勇気がわいてくるがんの本というのがあったらいいなと思いました。この企画は、残念ながら形にはなりませんでした。
企画を考えていたときに、参考となる本も何冊も読みました。いい本にはなかなか出合えませんでした。参考になったのはほとんどが翻訳もの。日本のもので、がん患者や家族に勇気を与えてくれる本は非常に少ない感じがしました。だから、企画を考えたのですが。
がんと向き合い、立ち向かう勇気をくれる本。
ですから、この企画がきたときに、すでに候補となる本は何冊ありました。それに新たに2、3冊加えて原稿をつくりました。
すると、がんといわれた友人、がんを克服した友人、がんといわれたわけではないが、がんが気になっている友人たちから、手紙やメールをもらいました。
「このわずか4ページにどれだけ多くの人が救われるか、想像できます。いい仕事をされましたね」
「これはまずがんになったときに必ず読むべき4ページ」
「がん患者のこころ、生活、食事、治療法、痛みへの対処、在宅ケアなど、がん患者が直面するあらゆる問題についての、至れり尽くせりのガイダンスになっている」
などなどです。
たいへんうれしい感想です。
いま発売の週刊文春の6月7日号のあとがきで、わたしの記事が第3位になっています。読者からの反応として、
「この記事はありがたかった。片っぱしから読んでいこう。がんになった弟や彼の家族のためだけでなく、いずれは自分のためでもあるかもしれない」
という葉書が紹介されています。
これからも、みなに喜ばれる仕事をしていきたいと強く思いました。

わたしが書いた本は、『民間療法のウソとホント』 『測るだけで大丈夫
こちらもよろしく。