エンディングノートで書き残しておきたいこと

尊厳死公正証書のことを書きました。そのブログを読んだ友人からエンディングノートというものを紹介していただきました。
さっそく取り寄せてみたのですが、これがなかなかいい。
あなたに万一のことがあったときに伝えておきたいこと、残された人にとって知っておかなければならないことが一冊にまとめられています。
ページをぱらぱらとめくって、書きたいところから記入していきましょう、完璧に書こうとしてはいけないとありますが、完璧に書かなければいけないこともあります。お金のことです。
どこに預金や貯金があるのか、名義は誰になっているか。そして、保険。どんな保険に入っているのかはもちろんですが、証券番号、受取人、代理店などを正確に記述しておくといいでしょう。保険証書が見つからなくても証券番号や受取人などを伝えれば、保険会社も対応してくれます。株や土地などもわかっている範囲で書き残しておいたほうがいいでしょう。貴重品、絵画、骨董品などがあれば、記しておくといいでしょう。もし、貸金庫に入れてあるようなら、そのことを書いておきます。
また、ローンをはじめ、負債についても記しておきます。人のお金を貸している場合もありますから、それも必要です。
お金にまつわることはすべてきちんと残しておくことが大切です。


エンディングノートには葬儀についても掲載されています。
多少勇気というか、思い切りが必要ですが、葬儀もたいへん重要です。
突然のことですし、残された家族には余裕がありません。そこで、葬儀社のいいなりになってしまったり、納得のいかない葬儀が執り行われることもあります。
葬儀に関しては、生前予約という方法があります。前もってどの程度の葬儀にするかを決めておき、葬儀社から見積もりをとるのです。複数の葬儀社から見積もりをとって、納得がいくところと生前予約をしておきます。こうすれば、葬儀にかかる費用もわかりますし、葬儀自体も思い通りにできるでしょう。


義父のときは、無宗教でしてくれという遺言だったので、家族だけで送りました。わたしたち子どもたちと孫だけでほかの人は誰も呼ばずに静かに送りました。これでよかったと思っています。日ごろほとんどつきあいのない僧侶も呼ばずに、家族で送るのもひとつの方法でしょう。

どんな葬儀にするか。わたしの場合は、家族と、本当にごく親しい友人たちに、参加できる人だけでいいのですが、送ってもらいたい。それで十分です。葬儀のときに流す音楽には少しこだわりたい。だいたい決めているのですが、これはちょっと迷っています。変わるかもしれません。


エンディングノートには、自分史を書くところもあります。子どものとき、小学校、中学校、高校、大学と、それぞれの思い出を書くようになっていますが、これも書いておくといいでしょう。わたしは書きませんが。


こうしたエンディングノートは、市販されていますが、お洒落なノートを購入してつくっても自分でつくり、書いてもいいでしょう。
わたしの友人はそうするといっていました。


以前遺言を書くことがブームになりました。遺言は残された家族にとって重要ですが、エンディングノートもあるといいと思いました。
自分自身を見つめ直すという意味でも役立つでしょう。


尊厳死宣言やお金こと、葬儀については、書いておいたほうがいいと思いますが、わたしは、それ以外は何も残したくないし、すべて捨ててほしい、という気持ちです。
この話は別の機会に。