冬の健康法2

冬の健康法の第2弾。
やはり何といって寒さ対策。
寒さはどこで感じるか、ご存じですか。
寒い、温かい、痛い、といった感覚を感じるのは、冷点、温点、痛点といわれる場所がからだのあちこちにあるからです。
冷点は25万個、温点が3万個、痛点が200万個もあるそうです。
痛点の数が多いのはわかります。痛みを感じなかったら大変です。生命の危険がありますからね。
冷点の数が多いのも、同じように人間にとって寒さは大敵なので、早く察知できるように、数が多いのです。
さらに、寒さをよく感じるところはどこなのか。いろいろ実験が行われていますが、からだの前側では額、頬、てのひら、下腹です。冷たさを感じる冷感受性が高い。からだの後ろ側ではうなじ、腰が高いそうです。
細かくいうと、唇、鼻、手の指なども寒さをけっこう感じるところだそうです。
顔全体を包む、目だし帽というのがありますが、使ったことはありませんが、温かいのでしょうね。顔をすべて包んでしまうのは、寒さ対策としてありそうですが、いくら寒さ対策でも目だし帽をかぶっていたら、何かの犯人と誤解されそう。
指先も寒さを非常に感じるので、スノーシューにいったとき、冬山にもよく登る人といっしょだったのですが、手袋は保温性の高いいいものを買うようにいわれました。
ミトンという指がいっしょになった手袋がありますが、指同士がくっついていいかもしれません。
山に登らなくても、手袋は冬の必需品です。
おなかや腰も冷やさないようによくいわれます。腹巻き、腰巻、少し格好が悪いのですが、わたしはひざかけを腰に巻いて家では重宝しています。
わたしが注目したいのがうなじです。
うなじというと首の後ろですが、ここも冷やすと寒く感じます。
冬でも女性の中に、首元を開けた洋服を着ている人を見かけますが、寒くはないのでしょうか。
わたしは、家の中でも首にネックウォーマーのようなものを巻いて過ごしています。
寒さを感じるポイントを、反対に温めることで寒さをしのごうというわけです。
首を温めるもうひとつの効果は、免疫力を高めることです。細菌やウイルスの類は、みな口から入ってきます。
ですから、のどには入ってくる細菌などに対抗する免疫をつかさどっている部分があります。これが輪のようになっているのでワルダイエル輪といいますが、この働きを活発にしておくことが重要です。
それが温めることです。もうひとつが適度な湿り気。
温めるのはネックウォーマーが最適ですが、湿り気を与えるには鼻で呼吸することです。
口を開いて呼吸をしている人をよく見かけますが、口だけでなく、のども乾燥して風邪をひきやすい。
鼻呼吸を心がけましょう。
首を温め、鼻呼吸をしっかりして、この寒さを乗りきってください。
拙著『死に至る病・チェックブック』もよろしく。