自宅で亡くなるために

『自宅で死にたい』という本を書いた。
最期を自宅で迎えたいと思っている人は多い。しかし、なかなかその希望が叶えられない。


病院で医師に診てもらい、最期を迎えることが当たり前になり、自宅で最期を迎えるために何をすればいいのか、何をしてもらえばいいのか、それがわからないというのが理由のひとつ。
死ぬまでの間、介護を受けなればならないが、その担い手が見つからないというのがふたつ目の理由だ。
ことに人に迷惑をかけたくないと思えば思うほど、ハードルは高くなっていく。


今回の本では、自宅で死ぬには何をすればいいのか、何をしてもらえばいいのかを中心に書いた。
どのような死を迎えたいのか。
そこから、死というものをどのようにとらえたか。


介護について書こうと思ったが、それだけで一冊分の量になってしまう。


いま『自宅で死にたい』の第2弾として、自宅における介護のあり方について書こうと思っている。
介護を受ける側、介護する側の両面から、これからも穏やかに亡くなるための方法を探っていきたい。