障害者の等級について

腎臓の状態を示す数値がだんだん悪くなってきて、主治医から障害者福祉サービスが受けられるから、申請してみたらといわれた。人工透析がはじまれば、身体障害者1級になり、医療費の自己負担がなくなることは知っていたが、3級から医療費などの補助を受けることができるようだ。
腎臓の機能が落ちていくにしたがい、新たに服用しなければならない薬がふえ、かなりの金額になっていた。現在、服用している薬は血圧を下げる薬、尿毒症を改善する薬、カリウムを減らす薬、尿酸値を下げる薬などである。できるだけ薬はふやさないように、主治医と相談しているが、検査結果を見ながら、人工透析になる時期をできるだけ遅らせ、なおかつ機能を失いつつある腎臓の働きの手助けをする薬は飲まざるを得ない。
ジェネリックで出ているものは、そちらを使うが、新しい薬も多く、しかも1日3回飲まなければならないので負担も大きい。
主治医は、長野県ならすぐに承認されると思いますが、山梨県ではなかなかむずかしいかもしれませんといっていた。そして、申請してからおよそ3ヵ月もかかってようやく障害者手帳が交付された。時間もかかったが、その内容も4級だった。主治医は3級がとれるでしょうといっていたのだが。
住んでいる地域によって、申請した障害者の等級が異なるのは、健康保険行政の違いと思われるが、検討をした内容が通知されることもなく、等級を下げたと思うが、その理由も明らかにされない。
障害者の等級によって、医療費の助成などに違いがあることはわかる。しかし、わたしの場合、できるだけ透析にならないよう、食事をはじめ、日常生活もそれなり工夫してきた。いまでも、その努力は続けたい。医療費の補助を受けることで、いっそう努力するつもりだった。透析になる時期を遅らせることは健康保険行政には欠かせない。そのために、医療との協働作業は必要で、障害者制度もあるのではないだろうか。この制度に関しても、いろいろ考えることが必要になってきた。

腎臓病との闘いは『自宅で死にたい』でも書きました。
ぜひお読みください。