自宅で亡くなるときのリスク

FMラジオで、『自宅で死にたい』をテーマに話している。
ミキサーをしている人が、自宅で亡くなった場合、警察が介入してきませんかと問われた。
『自宅で死にたい』を書くときに調べたが、在宅医療を受けていれば、亡くなったときに医師がいなくても、受診後24時間以内に死亡した場合、異常がない限り、改めて診察をしなくても死亡診断書を交付していいとなっているし、24時間を超えても診療にかかわる疾病で死亡したことが予期できる場合であれば、診察をし、診療していた疾病が死因を判定できれば、死亡診断書を発行できるとあった。
つまり、在宅医療を受けていれば、亡くなる場にその医師がいなくても死亡診断書は書いてくれるというわけだ。
パートナーや家族がいれば、亡くなった人をそのままほうっておくことはないだろう。
24時間経たなくても、医師に連絡をとるなどのなんらかの方法をとってくれるだろう。
ひとりで暮らしている場合は、むずかしいと思われるが、死期が迫っている人を、医療関係者や介護スタッフが放っておくとはない。
毎日訪問するだろうし、時間をおかずに訪ねてきてくれるはずである。
また、友人や近所の人たちときちんとコミュニケーションをとっていれば、まったくの孤独死というのは、まれだと思う。
警察の介入に関して、『異常死ガイドライン』を発行している日本法医学学会のホームページでは、警察が介入することで、第3者の判断を仰ぐことができ、かえっていいではないかと述べている。
それにしても、最期を誰に看取ってもらうかということを、考えておき、それなりの手を打っておくことが何より重要である。

自宅で死にたい』にくわしく説明してあります。