今年いちばん気になったこと

2014年を振り返って、今年がどんな年だったかを調べてみると、じつは昨年も同じように振り返っているのですが、そのときは今年を一文字で表すというもので紹介しています。
ちなみに、昨年は「輪」で、今年は「税」です。
今年はもう少し、別の角度から調べようと思い、1年のうちにいちばんよく検索されたワードを調べてみました。グーグルが発表しています。
1ロビン・ウイリアム
2ワールドカップ
エボラ出血熱
4マレーシア航空
アイスバケツチャレンジ
と並んでいますが、やはりわたしが注目したいのはエボラ出血熱ですね。
エボラ出血熱は1976年に発生しました。アフリカのスーダン(いまは南スーダン)で、倉庫番をしていた男性が、39度の高熱、頭や腹部の痛みを訴え、その後消化管、鼻から出血し、亡くなりました。すぐ近くで働いていた人も感染し、さらに血液や医療器具などを通してが広がり、当時284人が感染し、151名の方が亡くなりました。これがエボラ出血熱のはじまりです。その後コンゴウガンダガボンコートジボアールなどでも感染がみられました。ただし、その感染者の数は最大でも400名程度でした。しかし、その死亡率が高く、過去の数字を見ると50%から80%ですから、非常に怖い感染症です。
死亡率が高く、感染力も強いので、もっと早い時期から感染の予防やワクチンの開発が行われなければいけなかったのですが、発生場所がアフリカ東部ということもあり、遅れていました。
ところで、現在の感染者数は16933人、亡くなった人は6002人(12月1日WHO発表)。たくさんの人が罹患し、亡くなっています。まだまだ終息したわけでもありません。
これからが、本当の勝負となります。
エボラ出血熱が流行した地域では、医療設備がしっかりしていないこと、医師が少ないのも問題です。感染した人の血液、分泌液など、また、これらの体液に汚染されたものの表面や日用品に直接ふれることで人から人への感染が広がりました。隔離が必要です。隔離するための設備、専門の医師、看護師などが必要になります。国境なき医師団が活躍していますが、国をあげて医師を派遣しているのはキューバだそうです。国境なき医師団の次にキューバの医師が多いと聞きました。
日本の病院では完全看護ですから、毎回家族が食事を運ぶことはないでしょう。でも、そういう状態でなければ、食事を運んだり、トイレの世話をしたり、みな家族が行います。これも感染が広がって原因ですね。
感染しないためには、感染者に遭遇しない、空気感染ではないので、何より、手を洗うこと。看護に当たる家族も徹底して手を洗うように指導されています。
感染を完全に防ぐことはむずかしいでしょう。潜伏期間が2日から21日といわれていますので、空港などでの検疫を通過してしまう可能性があります。西アフリカからの旅行者などは、申告する必要がありますが。
潜伏期間中は感染しないといわれていますが、それはウイルスがからだの中でたくさんはびこるまでに至っていないということです。
21日間にわたって、ジワリジワリとふえていくのは怖いですね。
交通機関が発達し、人々の交流が盛んになっていますので、感染症自体を防ぐことは非常にむずかしくなっています。
感染力が強いエボラ出血熱も、すべての人に感染するわけではありません。免疫力が強く、ウイルスに対抗できればいいのです。
いまからでも遅くありません。ニンニク、バナナ、カボチャ、ヨーグルトなどの食品を積極的にとり、からだを冷やさないようにすることが大切です。また、ストレスも免疫力を弱くさせますので、ストレス解消に努めましょう。
エボラ出血熱に限らず、インフルエンザをはじめとした感染症が流行る季節です。用心することがなにより大切です。