骨粗鬆症にならないために

骨粗鬆症になっている人を調べるとビタミンDが不足していた。
骨を強くするには、カルシウムが欠かせないが、ビタミンDをとらないと、カルシウムが骨に吸着してくれない。
ビタミンDをふやす方法としていちばん簡単なのが日光浴だ。
日光浴といっても、ときと場所によって、どのくらい必要なのか。それを国立環境研究所が調べた。
札幌、つくば、那覇の三地点でどのくらい日光浴をすると、一日必要なビタミンDがとれるかというと、7月と12月で大きく異なる。
まず、7月から紹介しよう。札幌の9時(以下同時刻)で14分、つくばで11分、那覇で16分、これが12時になると札幌で8分、つくばで6分、那覇で5分、15時になると札幌で24分、つくばで18分、那覇で10分である。緯度はもちろんだが、時間によっても少し差がある。7月なら、それほど意識で日光浴をしなくても、十分ビタミンDはとることができそうだ。
問題は冬である。12月になると、札幌(9時)は904分、つくばは193分、那覇では142分、12時でも札幌では139分、つくばで41分、那覇で14分、15時となると、札幌で4985分、つくばで493分、那覇で31分。
冬になると、札幌はとほうもない時間が必要になる。つくばならまだ達成できるかもしれないが。
国立環境研究所では、この統計は顔と手の甲で調べているので、北国では、足や腕など日光に当たる部分をふやすことが必要と述べている。
北欧の人たちが、冬場には積極的に水着などになり、日光浴をしているが、日本でもしたほうがいいかもしれない。
水着にならずとも、日の当たるときは窓越しに日光浴をしよう。
わたしが住んでいる八ヶ岳南麓は日照時間が長いことで有名だが、北陸に住んでいる人が冬にこちらにきて、日差しのあること、明るいことに驚く。北陸、東北、北海道に住んでいる人は、冬の間は曇った日々が続くようだ。なおさら日光浴が必要のようだ。