わたしは薬を捨てたりはしない

わたしは、現在8種類の薬を飲んでいる。
血圧を下げる薬が2種類、尿酸値を下げる薬、尿毒症を改善する薬、胃酸の分泌を抑える薬、カリウムの吸収を抑える薬、むくみをとる薬、pHバランスを整えるために炭酸水素ナトリウムである。
クレアチニンが3.94、eGFRは13.0だから、末期の腎不全状態。まだ透析は受けていないが、時間の問題といわれている。定期検査は3ヵ月に1度から2ヶ月に1度の頻度になった。
こんなわたしが、薬を飲まないということはない。透析を少しでも遅らせるために薬はきちんと飲んでいる。
いま飲んでいる薬は欠かせないと思っている。
薬も最初から8種類も飲んでいたわけではない。腎臓の状態が悪くなるに従ってふえてきた。
薬がふえるたびに、主治医は検査結果を説明しながら、服用する理由をくわしく説明してくれた。
そんなわけで、薬を飲まなければいけない理由をよく理解しているし、薬を飲むことに抵抗のようなものはない。
ところで、わたしの場合降圧剤は夕食後服用することになっている。
血圧は朝(起床後、トイレに行ったあと)と夜就寝前に測っているが、就寝前の血圧の数値は下がっている。
これで、夕食後に飲んだ薬の効果を実感できる。降圧剤によっては、効果の現れ方に時間差はあるので、医師や薬剤師に聞いてみるといいだろう。


先ごろ、残薬という言葉が新聞紙上をにぎわした。
医師から処方された薬が飲まれずに廃棄されたり、飲み忘れられたりして、かなりの量が捨てられているということだ。
自分がどんな薬を飲むのか、なぜその薬を飲むのか、その効果はどのように現れるか、これを理解していれば、飲み忘れることはかなり防げるはずだ。
こうした情報の伝達がうまくいっていないのではないだろうか。
処方された薬は、薬局で購入するが、そのときに薬剤師より薬が変わったがからだの変化はあったのかなど、服用時の注意だけでなく、からだに関して質問がある。
かつて通っていた薬局では薬剤師と親しくなり、ジェネリック薬品を使うときには、その薬についての効果の現れ方などの情報も教えてくれた。彼がジェネリック薬品の確かさを調べ、教えてくれたのだ。こうした情報を知れば知るほど、薬の重要性がよくわかる。
いま飲んでいる薬について、薬剤師などにきちんと聞いてみることをお勧めする。