腎臓が萎縮した意外な原因

内視鏡は何度か飲んだことがある。
口から内視鏡を入れたので、まさに飲むという感じ。
おぇとなる嚥下反射が敏感なので、のどを通過するときは苦しくてたまらない。
何度か受けるうちに、鎮静剤やのどの麻酔の量を少しふやしてもらうようにした。それでも、おぇはなくならなかった。


膀胱鏡は、外尿道口(おしっこの出口)から麻酔液を入れて、麻酔が効いてきたら、直径6mmぐらいの細い管を入れるのだが、わたしが受けたときは技術者の腕がよかったのか、まったく痛くはなかった。多少の違和感はあったが。
検査をしながら、検査技師はわたしの緊張をほぐそうと、膀胱の中はきれいですよ、といった。
検査の結果、尿管と膀胱をつないでいるところに、憩室というくぼみが見つかり、尿が膀胱にスムーズに流れず、逆流して腎臓を傷めたことがわかった。


この憩室が先天的なものなのか、後天的だとしていつごろできたのか、わからない。
膀胱に憩室ができるのは、それほどまれではないが、尿管とのつなぎ目にできるのは珍しいといわれた。
長年にわたり、原因が不明だった腎臓病の原因は、膀胱の憩室にあった。
わたしのような膀胱憩室は治療することができないようだ。
すでに、機能しなくなってきている腎臓を元の状態にすることもできない。
この状態を受け入れるしかない。