森の中から出ていきます。その1

今回は医療健康情報ではありません。
森の中から引っ越ししました。
住んでいたところは森の中で周囲に家も少なく、あってもほとんどが別荘です。常在しているのは、わたしの家から400mほど下に下った養魚場を営んでいるご家族だけです。
家の前を通るのも、郵便屋さんや宅配便の人たち。夏休みの一時期を除くと、静かで自然にあふれたいいところです。
ここに別荘を建てたのが20年前、住みはじめて10年です。家もそろそろ全面的に改装しなければ、と思っていました。夫婦ふたりで住むには少し広すぎるので、増築の反対の「減築」が理想です。しかし、それにはかなりのお金がかかります。
また、わたしたち夫婦はともに、腎臓が悪く、いずれは人工透析を受けなければなりません。病院に近いところに引っ越すことが求められます。
そこで、家を売却し、近隣の地方都市(たとえば松本とか)に引っ越ししようといったんは決めたのですが、この歳になって見知らぬ土地で新たな生活をはじめるのは、少々むずかしい。人付き合いの苦手はわたしにはとくにハードルが高い。
また、この地ではぐくんできた人間関係は捨てがたいものがあります。これがいちばんの決め手になりました。知り合いの医療従事者にちょっと話したところ、わたしたちが支えてあげるから、この地をはなれないで、といわれ、地方都市への移住がしないことにしました。
近くで、もう少し小さく、生活をするうえで便利で、通院も楽なところを探しました。
そして、見つけたのは、リゾートマンションです。東京でマンション生活をしていたので、その便利は十分にわかっています。
思い切って、うつることに決めました。