「ながら歩き」は怖い

二宮金次郎をイメージした広告を見るたびにふと思い出すことがあります。


それは、昔、中学生のころですが、およそ50年ぐらい前、わたしは学校から家に帰るまで本を読みながら歩いていました。
当時、車の数もそれほど多くなく、歩きながら本を読んでも、あまり危険と感じませんでした。
これはおそらく若くて、反射神経もよかったからではないでしょうか。
じつは、こんな調査データを見つけました。


アメリカの整形外科学会が、スマートフォンでメールをしたり、話したりしながら歩いていると、怪我をするリスクが高いと警告しているのです。
スマートフォンを見ながら、といういわゆる「ながら歩き」で、26%の人が危険を感じたといいます。これは数千人の調査結果です。


なかでも、55歳以上の女性の場合、深刻な怪我をする可能性がもっとも高いのですが、
18歳から34歳の女性では危険を感じることがあっても怪我をする自体は少なかったのです。
これは若くて反射神経もよく働くからではないでしょうか。
それにしても、危険性があることには変わりはありませんね。


「ながら歩き」をしている人は、「とくに理由がなく」が48%でいちばんで、28%の人が「歩行とほかのことを同時に処理しても問題はない」と思っているようです。
「忙しいから時間を生産的に利用したい」と答えた人は22%でした。


「ながら歩き」をしなければならないほど忙しいのか、一度振り返ってみてもいいでしょう。