ミトコンドリアが気になっている

ミトコンドリアが気になって仕方がない。

という本をライティングしていて、
能勢先生が、早歩きの効用で、ミトコンドリアの筋肉における働きを解説していた。
調べてみると、ミトコンドリアが、慢性炎症に関係があるという。


わたし自身に腎臓に慢性の炎症をかかえている。
慢性の炎症を抑えるために、ミトコンドリアが活用できるとすれば、どのようなことをすればいいのか。
ミトコンドリアをふやすことができれば、慢性の炎症も抑えられる可能性がある。
国内でミトコンドリアの研究者として、世界的にも知られている東京都健康長寿医療センターの田中雅嗣氏の論文を読んでいたら、ミトコンドリアをふやすには運動が有効だという。
ミトコンドリアをふやす、正確にいうと分裂を促すことが重要のようだ(『ミトコンドリアが進化を決めた』ニック・レーン著みすず書房)。
運動は、筋肉中のミトコンドリアを分裂させる。その運動も、筋肉に多少負荷をかけるものがいいようだ。
大股で速足で歩く。これがいちばん簡単でいい方法だ。


ミトコンドリアは、わたしたちが動くエネルギーをつくりだしている。
食事から摂取した脂肪や糖と、呼吸から得た酸素をもとに、ミトコンドリアATPという物質をつくる。
このATPが、筋肉や神経などを動かしている。


ミトコンドリアはすべての細胞にあり、平均すると、細胞の一個の中に数百個のミトコンドリアがある。
人の細胞の数は60兆といわれてきたが、最新の研究で37兆個だそうだ。
これらの細胞に数百個のミトコンドリアがあり、その総数は「京」のレベルに達する。
常に動いている心臓の筋肉細胞などには、ミトコンドリアがびっしりとついている。
心臓の筋肉にミトコンドリアが多いのは、心臓の筋肉は死ぬまで片時も休まず動き続けるからだ。
心臓の筋肉が動かなくなったら、死んでしまう。
心臓は、1分間に60回から70回拍動している。
1分間(60)×拍動数(70)×24(時間)=100800
心臓は死にまで、毎日10万回動いている。
それだけ動き続けるには、多量のミトコンドリアが必要となる。心臓の筋肉ミトコンドリアが多いのは納得がいく。
一方で、動き続けていることで、筋肉のミトコンドリアも多くなるといえるだろう。
心臓の筋肉のミトコンドリアの量がそれを証明している。

ミトコンドリアについてもっと知りたい。