ミトコンドリアを分裂させよう

ミトコンドリア自身も30歳を境に年々減少していくのだそうです。


そこで、古くなったミトコンドリアを排除し、新しくミトコンドリアを分裂させることが必要です。
これができるのが、運動なのです。
運動することで筋肉がふえれば、ミトコンドリアもふえ、からだの活性化につながります。
からだの筋肉を心臓の筋肉のようにミトコンドリアだらけにすることができませんが、
できるだけ運動をして筋肉の中のミトコンドリアをふやす(分裂させる)ことが大切です。


ちなみに長時間飛び続けることができる渡り鳥の胸の筋肉にも、ミトコンドリアがたくさんあるようです。
渡り鳥が長時間飛び続けることができるのも、ミトコンドリアが筋肉に多く、疲れにくいからといえます。
ミトコンドリアが多ければ、それだけエネルギーがたくさん補給されるのですから、より活発に動けるようになります。
つまり、エネルギー不足から動けなくなってしまうことが少なくなります。
ミトコンドリアが多ければ、疲れにくいからだになるのです。


からだを動かしているのは、筋肉です。もともと筋肉にミトコンドリアが多くあります。
歳をとるにしたがい、筋肉の量が少なくなってくると述べましたが、それはミトコンドリアも少なくなることにもつながるのです。
インターバルウォーキング速歩をすると、からだの中で6割を占めるという足の筋肉を鍛え、ふやすことができます。
つまり、筋肉というミトコンドリアの「居場所」をつくるのです。
結果、ミトコンドリアがふえ、しかも疲れにくくなります。


ところで、ミトコンドリアが減るということは、細胞の数も減るということです。
細胞が減っていくことが老化であるともいえます。
義父と暮らしていたとき、多少認知症があると思われたので、医師に診てもらったところ、
「年齢相応に、脳細胞が少なくなっています」
といわれました。
MRIの画像からわかるようです。
脳細胞が減っていくこと、これが認知症です。
細胞の減少をくいとめることができれば、老化を予防できるかもしれません。
ミトコンドリアを分裂させようではありませんか。