ダイエットの王道が見つかった

前回、拙書『測るだけダイエット』を紹介するようなブログをかきました。
これを実践してもらうような事態になりました。

先日来、四国の高知を訪ねていたのですが、高知には息子のお嫁さんのお母さんがお住まいです。
東京と高知を行ったりきたりしているのですが、今回はしばらく高知にいらっしゃるということで、夏休みを兼ねて訪ねました。
高知のお母さんですが、ちょっと太り気味。
そこで、わたしたちといっしょにいる間、食事と運動に注意してみましょうということになったのです。


そのお母さんの友人で、8キロもやせた人がいました。主にウォーキング、あとは食事のコントロールでやせました。
食事制限といいたいのですが、いま流行りの糖質を減らしたりするものではなく、食事そのものをうまくコントロールしてやせました。
彼女は、1日に食べたものをすべて記録することからはじめました。
これはレコーディングダイエットのひとつです。
太ってしまう人は、自分であまり気にしていないのですが、3食の食事はもちろん、間食も取り過ぎています。
食べすぎだから太る、当たり前ですが、これがなかなか自覚できません。
そのひとは、医師の指導もあり、まず食べたものを記録することをはじめました。


すると、わかるのは、意識しないうちに、「自分では食べていた」という事実です。
意識をせずに食べているものが結構あることがわかります。
少しイライラしたので食べてしまった、口寂しくて食べてしまった、ついついお菓子に手が出てしまった、
「しまった」がたくさんあります。
記録を見れば、これに気づくことになります。
それぞれ何グラムまで記録すれば完璧ですが、食べたものだけを記録するだけでも、十分効果があります。
意外と食べていることがわかれば、まずは十分。
「ああ、こんな食べていれば太るのは当たり前だ」と自覚していくわけです。
レコーディングダイエットは、「食べたものを振り返る」そして、「反省する」。
いちばん大切なのは「改善する」ですが、これは記録をしていくと自然と改善されていきます。
なにしろ食べたものが記録として、目の前にあるわけですから。
記録は、食事だけでなく、水分、たとえばコーヒー、紅茶などもすべて。おやつはもちろん。


この記録を見ると、正確にはわからなくても、たんぱく質、炭水化物、脂肪といった三大栄養素はもちろん、
ビタミン、カルシウムなどのミネラルなどをとっているかどうかはわかります。足りないものがわかります。
食べたものをすべて記録するのは、けっこうたいへんですが、食べたものを自覚するうえでいちばん簡単かもしれません。
自然と栄養素もわかってきます。
彼女が、わたしたちが食べたものを知って、「たんぱく質が多いわね」といっていましたが、まさにその通りでした。
1週間でもいいですが、食べたものを記録してください。



次に大切なことが体重を測ることです。
お母さんに就寝前、起床直後(トイレに行ったあとでも可)の体重をカレンダーに記録してもらいました。
食事を多少注意したぐらいで体重に変化はないと思うでしょうが、体重は正直に反応します。
1日の体重の変化は、1キロには届かないのですが、800グラム、900グラムぐらいは減少します。
体重の減少は、食べたものだけでなく、体を動かしても確実に現れます。
しかし、体を動かすだけで、すぐに体重減少にはすぐには結びつきません。
しかし、運動を続けることで、基礎代謝がよくなるのです。
基礎代謝とは、体を動かしていないときでも、エネルギーを使っているのですが、その代謝がよくなるのです。
わかりやすくいえば、寝ている間でも基礎代謝が高い人はやせていくのです。これは運動を続けていないといけません。


レコーディングダイエットで食べものを記録し、『測るだけダイエット』をすれば、健康的に必ずやせられます。
1ヶ月に1キロぐらい体重を減らしていきましょう。これなリバウンドはありません。