もうあまり無理をしない

あけましておめでとうございます


紅白歌合戦を見ていて、『見上げてごらん夜の星』をいう曲が流れてきたとき、頭にふうっと下りてきたものがある。


このブログを読んでくださっている方は、ご存じと思うが、わたしは腎不全の末期状態にある。
わたしのこの病気の原因はわかってきたが、それを治すことはできない。
できるだけ食事に注意し、運動をこころがけ、透析になるのを延ばしてきた。
ところが、昨年12月に主治医から、そろそろ透析の準備をしましょうといわれた。
腎臓の値が徐々に悪くなっていることはわかっていたが、まったくといっていいほど自覚症状がなく、ひそかに「高値安定」で、過ごせるのではないかとも考えていた。


運動をすると、透析になることを延ばすことができるという、これも昨年の腎臓リハビリ学会で発表もあり、また、自分のいままでの知見から、わたしたちのからだの1割を占めるミトコンドリアを活性化させることで炎症が抑えられると知り、運動おもにウォーキングだが、その最中に少し早歩きを加えるなどの工夫をしてきた。


わたしは腎不全と闘うことを自分に課してきた。
しかし、いかんともしがたい状況になってきている。


そこで、透析でも自宅で行う腹膜透析について調べ、実際に行っている人たちともあってきた。
腹膜透析は、自己管理が重要だが、これは「自分のからだは自分で守る」というわたしのテーマに合う。
からだの状態が許せば、主治医に腹膜透析をしたいと考えていると伝えるつもりになった。


いま思っているのは、病気と闘うことも大切だが、病気とともに生きていくことではないかと。
こうした考えが、頭に下りてきた。
従容として、病を受け入れ、静かな戦いをしていこう。
年齢を重ねてきたものとして、病との共存の方法を探っていこう。


これが、高齢者にとって有益な方法になることを願って。