退院しました

あけましておめでとうございます。


昨年末に入院し、手術を受け、病院で年始を迎えるという、いままで経験したことのない日々を送ってきました。
年明けの3日に退院となりました。
年末に受けた手術は6時間半に及び、退院したもののまだ長い距離は歩くこともできません。痛みもまだ残っており、このブログもようやく書けるまでになりました。


腹膜透析を受ける手術を受け、透析をはじめました。
はじめなかなか体の中に入れる注液がうまくいかず、いろいろ検査を受けました。
そのときに、尿管がんが見つかったのです。
その後、透析はうまくいくようになったのですが、尿管がんの摘出手術が必要になりました。
尿管がんはたいへん罹患率の低いがんです。
発見されたときの多くはかなり進行しています。術後もいいものではありません。
わたしの場合、腹膜透析の検査でわかったので、まだそれほど進行していないと思われ、手術をしようということになりました。
わたしの尿管がんは、尿管と膀胱が繋がるところにあり、まずこれをとります。
つづいて、尿管とおおもとである腎臓も切除します。
がんは腹部を開いて切除し、尿管と腎臓は腹腔鏡手術でとります。
この手術を引き続いて行うために、時間がかなりかかります。
予定では4時間半でしたが、結局6時間半かかってしまいました。


手術はもちろん全身麻酔で行われます。
加えて、硬膜外麻酔もほどこされました。麻酔も2種類です。
ある程度痛いことを覚悟していたので、麻酔から覚めたときに、思わず痛くありませんといいましたが、麻酔が切れていくと痛みが襲ってきます。
そのために硬膜外麻酔を受けていたのですが、術後二日目で麻酔液が漏れていることがわかり、外すことに。


腎臓の機能が衰えているためあまり強い痛み止めは使えません。ベッドでうなっていました。
痛みのもとは下腹部の傷口です。
腹腔鏡手術で四ヶ所右脇腹の背中側に穴を開けたのですが、こちらはそれほど痛くありません。これは後ほどわかりました。
腹腔鏡手術はすごい。
腹腔鏡手術がいまほど普及する前、尿管がんの手術は、がんの切除のために、腎臓と尿管をとるには大きく切ることがありました。術後も痛みが強く、たいへんと聞いていたので、この手術は受けたくないと思っていました。
11日間の入院ですんだのも腹腔鏡手術のおかげです。
がんの術後に関して、腎臓の障害があるため、抗がん剤は使えません。
放射線治療になります。


入院、手術についてご心配いただきありがとうございます。
今年もよろしくいたします。