筋肉をふやすには

有酸素運動をし、筋肉が休息しているときに、運動によって失ったグリコーゲンをたくわえるために、血液中の糖を大量に筋肉に取り込みます。
このときに、インスリンを使わずに糖を取り込むので、膵臓に負担をかけることなく、血液中の糖を減らすことができるので、糖尿病の人には運動は非常に効果があります。
もうひとつ、運動は筋肉そのものをふやすこともできます。
信州大学の疾患予防医科学スポーツ医学講座の能勢博教授によると、運動によって消費された筋肉も、この休息のときに補修されるのですが、たんぱく質や糖をとると、筋肉が元に戻るだけでなく、さらに太くなるのだそうです。
元に戻ろうとするのですが、このときたんぱく質をとると、筋肉が元より太くなるのです。
たんぱく質として有効なのがカゼインです。カゼインの中にはロイシンというアミノ酸があり、これが筋肉を修復し、ふやす働きがあることがわかっています。カゼインをたくさん含んでいる食べものが牛乳、チーズ、ヨーグルトといった乳製品です。
わたしは、ウォーキングをしたあとに、ドリンクヨーグルトを飲むことにしています。
運動をしたあと、1時間以内に飲むと有効です。コップ一杯でけっこうです。
ウォーキングなど有酸素運動をしたあとには、必ず牛乳などを飲んで筋肉の増強に努めましょう。
寝たきりにならないだけでなく、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の予防に運動は欠かせません。そして、筋肉をつくるために、運動といっぱいの牛乳をぜひ。